イゴール・マルケヴィチ&シンフォニー・オブ・ジ・エアー/ベートーヴェン「交響曲第3番”エロイカ”」

現在のウクライナ出身、個性派指揮者のひとりイゴール・マルケヴィチ(Igor Markevitch/1912~1983)のアメリカ・デビューは1955年のボストン交響楽団客演から始まった。 この年、5月にはシンフォニー・オブ・ジ・エアー(Symphony of the Air/旧NBC(トスカニーニ)交響楽団が戦後初来日している (写真1 Symphony of the Air、初来日公演プログラム表紙)。 マルケヴィッチ自身もこの楽団を気に入り今回の紹介盤ベートーヴェン「交響曲第3番 “エロイカ”」を1956年-57年に録音している。 この録音は彼唯一の「エロイカ」録音となったがモノラル録音ながら音質も大変良好で彼らしい個性溢れる指揮ぶりが聴ける (写真2 LPジャケット、25cm盤、日本グラモフォンLG-1052/写真3 CDジャケット、国内盤ユニバーサル・ミュージックUCCG-4205)。 また2006年リリース盤(写真3 CD)にはこの「エロイカ」録音が完了した1957年ニューヨークのスタジオで録音(米デッカ音源)されたマルケヴィチへの貴重なインタビューが収められこちらも大変興味深い。

写真1  「シンフォニー・オブ・ジ・エアー」1955年初来日公演プログラム表紙

 

写真2    LPジャケット、25cmLP(日本グラモフォン-LG-1052)

 

写真3    CDジャケット(国内盤ユニバーサル・ミュージック UCCG-4205)