エドゥアルト・リンデンベルク指揮北西ドイツ・フィルによるドヴォルザーク「新世界から」
エドゥアルト・リンデンベルク(Edouard Lindenberg/1908~1973)、日本では知る人ぞ知る指揮者と思われる。 彼はルーマニアの首都ブカレスト出身、自国のブカレスト・フィルを振り後にフランスに指揮活動の拠点を移す。 モノラル時代にはパリ音楽院管弦楽団を中心にレコード録音を残したが現在はどれもが入手困難となっている。 紹介LPはステレオ時代に入り晩年1960年後期に仏ERATOに録音したドヴォルザーク「交響曲第9番ホ短調 “新世界から”」、紹介の国内盤は1970年に日本コロムビアの廉価盤エラート1000シリーズでリリースされた1枚である。 管弦楽はドイツ、ヘルフォルト(Herford)に本拠を置く北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団 (Nordwestdeutsche Philharmonie)、歴代首席指揮者にヴィルヘルム・シュヒター(Wilhelm Schüchter)や彼の師匠ヘルマン・シェルヘン(Hermann Scherchen)の名前も並ぶ。 このコンビでの録音はこのほかブラームス「交響曲全集」などが残されている。 演奏と共に録音の素晴らしさにも惹かれてしまう(写真1 LPジャケット、日本コロムビア、エラートRE 1002-RE/写真2 LPレーベル面)。