鬼才マゼール、若き日のグラモフォン録音から、シューベルト交響曲第5番・第6番

鬼才ロリン・マゼール(Lorin Maazel/1930~2014)の若き日の独グラモフォン録音からシューベルト交響曲第5番変ロ長調D.485&第6番ハ長調D.589がカップリングされた1枚を今一度取り上げてみたい (写真1 LPジャケット、独グラモフォン 138 685 SLPM/写真2 LPレーベル面)。 マゼールの独グラモフォンへの初録音は1957年彼が27歳を迎える年だった。 ちなみにシューベルト交響曲録音は1959年「第4番ハ短調D.417”悲劇的”・第8(7)番ロ短調D.759”未完成”」から始まり紹介盤「第5番・第6番」(1961年録音) 、「第2番変ロ長調D.125・第3番ニ長調D.200」(1962年録音)と続いた。 管弦楽はいずれもベルリン・フィル、録音会場は「イエス・キリスト教会(ベルリン)」である。 若きマゼールの溌剌とした指揮ぶりがうかがえる名演で録音も素晴らしい。 なぜか「第1番ニ長調D.82・第9(8)番D.944”ザ・グレート”」が録音されなかったのが少々惜しまれる。 尚、全集録音としてはバイエルン放送交響楽団首席指揮者時代(1993~2002)のコンサート・ライブCD盤(2001年録音)がバイエルン放送制作レーベル「BR KLASSIK」からリリースされている。

写真1      LPジャケット(独グラモフォン-138 685 SLPM)

 

写真2      LPレーベル面