シゲティによるブラームス「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」作品77

〜メンゲス指揮ロンドン交響楽団(1959年ステレオ録音)〜

ハンガリー出身でヴァイオリンの名匠、ヨゼフ・シゲティ(Joseph Szigeti/1892~1973)のレパートリーは広くとりわけベートーヴェン、ブラームスには定評があった。 今回スポットあてるブラームス「ヴァイオリン協奏曲」はSP時代、1928年にハミルトン・ハーティ指揮ハレ管弦楽団、1945年にはユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とモノ録音している。 紹介盤は1959年ステレオ録音、英国のオペラ指揮者としても活躍したハーバート・メンゲス指揮ロンドン交響楽団による演奏である。 この演奏はこれまでにLP、CDで何度となくリリースされ続けている名盤だがやはりアナログ録音はLPで聴く方が一段と味わい深い。 紹介盤は1970年代初頭、フォンタナ・レーベル廉価盤でリリースされた国内盤である。 またLP第ニ面後半には彼の唯一の録音と思われるブラムース「ヴァイオリン・ソナタ第2番」がショパンを得意としたポーランド出身のピアニスト、ミエチスワフ・ホルショフスキ(Mieczyław Horszowski/1892~1993)との共演(1961年録音)が収められている(写真1 LPジャケット、国内盤fontana-FCM 9/写真2 LPレーベル面)。

写真1     LPジャケット(国内盤fontana-FCM-9)

 

写真2     LPレーベル面