オイストラフ父子によるモーツァルト「協奏交響曲変ホ長調K.364、英デッカ録音
ダヴィッド&イーゴリ・オイストラフ父子がキリル・コンドラシン率いるモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し名演を披露したのはもう半世紀以上に遡る1967年4月のことである (写真1 1967年のモスクワ・フィル来日公演プログラムから)。 今回の紹介盤はこのメンバーによる名盤モーツァルト「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364」である。 この1960代初頭「英デッカ」録音の国内初出は当時来日記念盤としてリリースされた記憶があるが紹介盤は1980年廉価盤での再リリース盤である。 初出同様に父子によるモーツァルト「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲K.423」がカップリングされている。 ちなみに息子イーゴリがヴァイオリン、父ダヴィッドがヴィオラを弾いている (写真2 LPジャケット、国内盤ロンドン-K15C-8087/写真3 LPレーベル面)。 さらに父子コンビでは1970年代初頭にベルリン・フィルとダヴィッド自身のヴィオラ弾き振りでEMIに再録音している。