カラヤン&ベルリン・フィルによるドイツ序曲集、1960リマスター盤

今回の紹介盤LPはカラヤン&ベルリン・フィルのEMI録音で1960年9月のベルリンのグリュンネヴァルト教会におけるステレオ・セッションである。 カラヤンのフィルハーモニア管弦楽団と掛け持ち録音時代の1枚である。 収録作品はウェーバー歌劇「魔弾の射手」序曲、ワーグナー歌劇「さまよえるオランダ人」序曲と歌劇「ローエングリン」第1幕前奏曲、ニコライ歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲、メンデルスゾーン序曲「フィンガルの洞窟」以上5曲である。 いずれもカラヤンらしいスタイリッシュな演奏が魅力だがなかでもニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」はその後も録音しなかったのでこの演奏が唯一のレコード録音となり貴重である。 紹介LPは1980年代中期に米EMI Angelがデジタル・リマスター化した盤で音質もさらに向上している(写真1 LPジャケット、米EMI Angel-AE 34429/写真2 LPレーベル面)。

写真1    カラヤン&ベルリン・フィル「ドイツ序曲集」LPジャケット デジタル・リマスター盤(米EMI Angel-AE 34429)

写真2    LPレーベル面