カール・ベームの「フィガロの結婚」全曲、1968年録音
前々回、前回と取り上げたカール・ベームによる一連の「モーツァルト3大オペラ」録音(独グラモフォン)から今回は第3弾「フィガロの結婚」全曲盤を紹介したい。 この録音は1968年3月に第1弾の「魔笛」と同会場、ベルリンのイエス・キリスト教会で行われている。 1960年代から70年代に大活躍した名歌手が出そろった名盤である。 フィガロを歌うヘルマン・プライが素晴らしい歌唱を聴かせている。 また伯爵夫人のグンドゥラ・ヤノヴィッツの気品あふれる透明感のある美声に酔う。 管弦楽・合唱はベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団である(写真1 独グラモフォン・オリジナル盤4LP BOX-2711 007 /写真2 LP解説ブックレット表紙/写真3 LPレーベル面)。 ちなみにこのオリジナルLPは筆者が学生時代に初めてヨーロッパ旅行に出かけた際に求めたもので当時「オートチェンジャー・レコードプレーヤー」も流行していた時代、この4枚組レコードも「第1面」の裏面が「第8面」、「第2面」の裏面が「第7面」・・・とカッティングされているところも懐かしい。