ギュンター・ヘルビッヒ&ベルリン交響楽団「ニールセン交響曲第5番」

〜旧東独ETERNA盤 LP〜

今回は1989年ドイツが統一されるまで旧東独国営レコード会社だったドイツ・シャルプラッテン(VEB Deutsche Schallplatten)のエテルナ(ETERNA)レーベルから取り上げてみたい。 写真のLPジャケットはチェコ出身のドイツの名匠ギュンター・ヘルビッヒ(Günter Herbig) (写真  1)が当時東独のベルリン交響楽団と録音したニールセンの「交響曲第5番」である(写真2  ETERNA盤LP-8 20 666 /写真3  LPレーベル面)。 ヘルビッヒは1980年代に何回か読売日本交響楽団に客演、得意のブラームスをはじめ1983年の暮れにはベートーヴェンの「第9」も振っている。 このニールセンの録音は1960年代中期、当時彼がまだ30代半ばベルリン響時代のモノラル録音だが演奏・録音共に素晴らしく筆者も好きな演奏のひとつである。 古典派から現代音楽までとレパートリーが広い若きヘルビッヒのキレのある棒が目に浮かぶ。彼は現在「フィルハーモニア台湾」の首席客演指揮者を経て桂冠指揮者の称号を得ているようだ。

写真1    ギュンター・ヘルビッヒ(1982年4月読売日響第184回定期プログラム掲載写真から)

写真2    ギュンター・ヘルビッヒ&ベルリン交響楽団「ニールセン交響曲第5番」LPジャケット(旧東独ETERNA-8 20 666)

写真3    LPレーベル面