クリップス&ロンドン コンサート管弦楽団を聴く

ロイヤル・フェスティバルホール、1979

クリップス&ロンドン コンサート管弦楽団を聴く – 1979年3月、ロンドンにて-

「ロンドン コンサート管弦楽団(London Concert Orchestra)」は英国の著名なプロモーター、レイモンド・ガベイ(Raymond Gubbay)によって1972年に結成された。楽団のレパートリーとしてクラシック音楽はもちろん、ミュージカル、映画音楽、ポピュラー音楽まで幅広い分野に及び現在もヨーロッパを中心に演奏活動を続けている(写真1 プログラム表紙、写真2左 オーケストラ紹介)。1979年3月10日、私がこの楽団と初めて接したプログラムはヨハン・シュトラウスをはじめウィーンにゆかりのある作曲家を集めたなごやかなコンサートだった(写真3 当日の演奏曲目)。実はこのコンサート、当初は日本でもファンが多いウィンナ・ワルツの大家ウィリー・ボスコフスキーが振る予定だったが(写真2右 ボスコフスキーの近況)体調不良のため同じウィーン出身のヘンリー・クリップス(Henry Krips)が代行した(写真4左上)。またゲストに英国の名ソプラノ、ヴァレリー・マスターソン(Valerie Masterson)が出演(写真4左下)、会場に華やかさを 加えた。特に彼女が後半に歌った「ヴィリアの歌」には拍手喝采だった。指揮者のクリップスはかつて1930年代にはウィーン・フォルクスオパーで活躍、その後オーストラリアに渡り帰化、「シドニー交響楽団」をはじめアデレード、パースのオーケストラを振る。1960年代半ばには再び英国に戻りロンドンを中心に活躍していた。
ところで私は1971年1月のボスコスフスキー率いる「ヨハンシュトラウス管弦楽団」を初来日時に聴いて以来久しぶりに彼の弾き振りを楽しみにしていたので少し残念な気持ちもあった。 (写真5)は1971年1月「ボスコフスキー&ヨハン・シュトラウス管弦楽団」初来日公演プログラム表紙と(写真6)はボスコフスキーにしてもらったサイン。

写真1 ロンドン コンサート管弦楽団プログラム表紙

写真2 左頁はオーケストラ紹介、右頁はボスコフスキーの近況を伝えている

写真3 当日の演奏曲目

写真4 素晴らしい歌声のヴァレリー・マスターソン(Sop)と指揮者のヘンリー・クリップス

写真5 1971年「ボスコフスキー&ヨハン・シュトラウス管弦楽団」初来日公演プログラム表紙

写真6 ボスコフスキーは快くサインしてくれた