サヴァリッシュ&N響のブル8を聴く、1972

NHK交響楽団第577回定期公演、1972年4月25日、東京文化会館

私はブルックナーの「交響曲第8番」が好きで数々の指揮者による演奏を聴きまくっているがこのウォルフガング・サヴァリッシュ&NHK交響楽団による定期公演の演奏も記憶に残るひとつである。因みにサヴァリッシュの初来日は1964年11月のことで今回は通算7度目の来日、彼は1967年にはNHK交響楽団から「名誉指揮者」の称号が送られていた。私は前年(1971年)5月の定期で彼のブルックナーの「第7番」を「東京厚生年金会館」ですでに耳にし今回は「第8番」ということでさらに期待を持って会場の東京文化会館へ足を運んだ(写真1 NHK交響楽団第576回/第577回定期公演プログラム表紙)。また、 「第576回定期」には巨匠エミール・ギレリスが客演ブラームスの「ピアノ協奏曲第2番」を弾くとのことでこちらも大変注目された公演だった。定期公演は同じプログラムにより2日に渡り開催されるが私はいつものように初日(4月25日)の演奏を聴く。このプログラムには特に記載はないがサヴァリッシュは「ノヴァーク版」を基本にしているようだ。  演奏は全体を通じ彼の真摯で几帳面なスタイルが伝わりやはり「第3楽章アダージョ」はやはり崇高美を感じさせ強く印象に残った。写真2は第576回・577回定期の演目で写真3 はコンサート終了後文化会館楽屋口で入れてもらったサイン、写真4はコンサート・チケットである。

写真1 NHK交響楽団第576回・第577回定期公演プログラム表紙(1972)

写真2 N響第576回・577回定期演奏曲目、著者はBを聴いた

写真3 楽屋口で入れてもらったサヴァリッシュのサイン(1972.4月25日)

写真4 ブル8を聴いたN響第577回定期公演のチケット