フランツ・ コンヴィチュニーの最晩年録音集

今回紹介するCDはフランツ・コンヴィチュニー(Franz Konwitschny/1901~1962)最晩年録音を集めた歴史的名盤である。 管弦楽は彼が亡くなるまで首席指揮者を務めたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、このCDにはブラームス「交響曲第1番ハ短調Op.68」、モーツァルト「アダージョとフーガK.546」(以上1962年6月ステレオ録音)、ベートーヴェン「大フーガ変ロ長調Op.133」(1961年12月ステレオ録音)の3作品が収められている。 ちなみに「ブラームス」と「モーツァルト」は亡くなる およそ1ヶ月半前の録音である。 いずれも旧東独エテルナ(ETERNA)音源で紹介盤は1990年前後に独アルス・ヴィヴェンディ(Ars Vivendi)から初CD化された。 とりわけブラームス「交響曲第1番」は名演の誉れが高く国内盤でも1970年に「キング世界の名曲シリーズ」LP廉価盤でリリースされている(写真1 CDジャケット、独Ars Vivendi-MRS 023/写真2 CD演奏データ)。

写真1    CDジャケット(独Ars Vivendi-MRC 0023)

写真2    CD演奏データ