準・メルクル＆リヨン国立管によるドビュッシー管弦楽作品集

今回はN響をはじめ日本のオーケストラに客演しファンも多い準・メルクル(Jun Märkl/1959～　)が取り組んだドビュッシーの管弦楽作品集(他の作曲家による編曲版も含む)から1枚取り上げてみたい。　これは彼がリヨン国立管弦楽団音楽監督時代の2007年～11年にかけてNAXOSレーベルに録音した一大プロジェクトだった。　彼のフランスもの、とりわけドビュッシーは定評がありこの演奏も彼の繊細な感性が浮き出た名演に魅了される。　紹介盤は「第2集」にあたり収録作品は歌劇「ペレアスとメリザンド」からマリウス・コンスタン編曲による交響的楽章、「ベルガマスク組曲」から「月の光」(アンドレ・カプレ編曲版)、「夜想曲」、「英雄の子守歌」(ドビュッシー自身による管弦楽版)、「12の練習曲」から「3つの練習曲」(ミカエル・ジャレル編曲版)が収められている。　録音はこの楽団の本拠地オーディトリウム・ドゥ・リヨン(Auditorium de Lyon)での2007年～08年にかけてのセッションである (写真　CDジャケット/メルクル来日時のサイン入り、NAXOS 8.570993)。

写真    準・メルクルのサイン-CDジャケット(NAXOS-8.570993)