20世紀の名クラリネット奏者 ”レジナルド・ケル“ の名盤から

20世紀の演奏史に残る英国の名クラリネット奏者「レジナルド・ケル(Reginald Kell)/1906~1981」(写真1  「レジナルド・ケル」、インターネット画像から)の名盤から愛聴盤を紹介したい。
シニア世代のクラシック音楽ファンの方なら彼の名声をご存じない方はおられないと思うがSPレコード時代から録音活動も行い数々の名録音を遺している。 今回紹介するこのLPレコードは彼が1950年代末頃、1946年にシカゴで結成された「ファイン・アーツ弦楽四重奏団」と共にステレオで録音したモーツアルトとブラームスの「クラリネット五重奏曲」である。 原盤はアメリカの「エヴェレスト」レーベルで1970年に「日本コロムビア」から廉価盤ヒストリカル・シリーズとして復刻された1枚である(写真2  「モーツアルト&ブラームス クラリネット五重奏曲」レジナルド・ケル&ファイン・アーツ弦楽四重奏団、HRS-1004-VE / 写真3  同・レコード・レーベル面)。 おそらく録音は「エヴェレスト」のステレオ・ハイファイ録音-「35mmマグネティック・フィルム録音」以前と思われるが音質は大変素晴らしい。 ちなみにこの録音に参加した「ファイン・アーツ四重奏団」のメンバーは創始者の第一ヴァイオリン「レナード・ソーキン(Leonard Sorkin)」チェロ「ジョージ・ソプキン(George Sopkin)」のほか第二ヴァイオリンに「アブラム・ロフト(Abram Loft)」(1954年入団)、ヴィオラは「アーヴィング・イルマー(Irving Ilmer)」(1952年入団)となっている。

写真1    レジナルド ・ケル(インターネット画像から)

写真2    レジナルド・ケル&ファイン・アーツ弦楽四重奏団「モーツアルト&ブラームス クラリネット五重奏曲」LPジャケット(日本コロムビア・HRS-1004-EV)

写真3    写真2のLPレーベル面