20世紀の名シャンソン歌手「コラ・ヴォケール」の世界

今回はシャンソン好きのシニアの皆様には懐かしい20世紀の名シャンソン歌手コラ・ヴォケール(Cora Vaucaire/1918~2011、写真1)の古典アルバムから1枚取り上げてみたい。 彼女は作詞家ジャック・プレヴェール(Jacques Prévert)の歌をよく歌いとりわけこのアルバムにも収録された「枯葉」もヒットした。 また彼女はサン=ジェルマン=デ=プレの白い貴婦人(La Dame Blanche de Saint-Gérmain-des Prés)の異名を持つ人でも知られた。 1980代には数回来日していたと思う。 紹介盤は1960年代後期に東芝-Odeonレーベルでリリースされた彼女の代表曲「モンマルトルの丘」「小さな三つの音」など彼女が得意とするシャンソン・クラシックが収められたアルバムである (写真2 LPジャケット、東芝Odeon-OR 8052/写真3 LPレーベル面)。 モノラル盤だが録音は良好である。 また彼女が歌うフランス語の発音はアメリカのフランス語教材に使われたというエピソードがある。 このアルバムではジャック・プレヴェールの詩バルバラ(Barbara)を朗読しているがこちらも大変素晴らしい貴重録音である。

写真1    コラ・ヴォケール(インターネット画像から)

写真2    「これがコラ・ヴォケール」LPジャケット(東芝Odeon-OR 8052)

写真3    LPレーベル面