オイゲン・ヨッフム、懐かしの廉価盤LPから

今回はもう半世紀の昔、筆者が学生時代に大変重宝した日本フォノグラムの懐かしの廉価盤「グロリア・シリーズ」からまた1枚紹介したいと思う。 現在も時々針をおろす巨匠オイゲン・ヨッフムのヴィンテージ録音ベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調」・シューベルト「交響曲第8番(現、第7番)ロ短調」の二大名曲である。 いずれも1950年代初頭のセッション録音でオーケストラは前者がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、後者がアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団である。 オリジナルはモノラル音源だがこのレコードは電気的にステレオ化されている。 ヨッフムが50歳頃の録音で音質は時代ものだがどちらもしっとりとした味わいと趣きを感じさせる名演である。 さらにこのLPジャケットが廉価盤(900円)ながら分厚い見開きジャケットだったことにも驚きを感じた (写真1 LPジャケット、日本フォノグラムfontana-FG 25 /写真2 LPレーベル面)。

写真1    LPジャケット、日本フォノグラム廉価盤グロリア・シリーズ(フォンタナ FG-25)

写真2    LPレーベル面