カラヤン&リヒテル初共演盤 チャイコフスキー ”ピアノ協奏曲第1番”、 1962

筆者が学生時代、日本ではまだ「幻のピアニスト」と呼ばれたスヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter/1915~1997)がカラヤンとの初共演盤となるチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」をウィーンのムジークフェラインザールでセッション録音を行ったのは1962年9月のことである。 このレコードは日本でも翌年早々に独グラモフォン直輸入盤でリリースされ当時大変話題となった。 さらにオーケストラがベルリン・フィルでもウィーン・フィルでもなくウィーン交響楽団だったことにも興味をそそわれた。 ちなみにこのLPは当時国内クラシック・レコード販売ベスト・テンにランクされている。 またドイツ直輸入盤のためか日本語解説が別紙で封入されていた (写真1 LPジャケット、独グラモフォン138 822 SLPM/写真2 封入された日本語解説/写真3  LPレーベル面)。 その後の再リリース盤ではレコード番号は変わらず「SLPM」が削除されレーベル面も新レーベル・デザインとなった。 ジャケット写真は初出盤同様にジークフリート・ラウターヴァッサー撮影の写真が使用されているが「カラヤン&リヒテル」のツーショット写真に差し替えられている。 やはりこちらの方がインパクトがある (写真4  写真1の再リリースLPジャケット/写真5  写真4のLPレーベル面)。

写真1    カラヤン&リヒテル /チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」独グラモフォンLPジャケト(138 822 SLPM)1962年録音

写真2    写真1に封入されていた日本語解説

写真3    写真1のLPレーベル面

写真4    写真1の再リリースLPジャケット(独グラモフォン-138 822)

写真5    写真4のLPレーベル面