カラヤン&ワイセンベルク チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」、1970

今回は前回に続いてカラヤンのチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」のレコード録音から筆者が一番好きなアレクシス・ワイセンベルク(Alexis Weissenberg/1929~2012)との共演を取り上げてみたい。 管弦楽は1969年よりカラヤンが音楽顧問(Conseiller Musical)の役についたパリ管弦楽団との1970年2月の録音である。 ワイセンベルクはブルガリアの首都ソフィア出身の名匠、1956年からおよそ10年間の演奏活動を休止後再び旋風を巻き起こし彼に注目したカラヤンは当時ソリストに招き数多く共演している。 この録音はまさに全盛時代のワイセンベルクの洗練された演奏が聴ける1枚である。 バックの「パリ管」の金管群も冴え渡る。 また「第2楽章」冒頭のフルート独奏の美しさは当時の首席奏者ミシェル・デポスト(Michel Debost)だろうか (写真1 LPジャケット、仏パテ・マルコニ2C 069-02044/写真2 LPレーベル面)。 写真3は過去にも一度紹介済みかと思うが1977年11月、カラヤン&ベルリン・フィル来日公演に同行したワイセンベルクにプログラムに入れてもらったサインである。

写真1    カラヤン&ワイセンベルク「チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番」LPジャケット(仏パテ 2C 069-02044)

写真2    LPレーベル面

写真3    1977年11月「カラヤン&ベルリン・フィル来日公演」プログラムに入れてもらったワイセンベルクのサイン