グリュミオー・トリオほか名手たちによるモーツァルトの弦楽五重奏曲全集
フランコ=ベルギー派のヴァイオリンの名手アルテュール・グリュミオー(1921~1986、写真1)による第一ヴァイオリンを中心に室内楽の名手たちが揃ったモーツァルトの弦楽五重奏曲全集である。 1973年、スイスの時計産業の街でも知られるラ・ショー=ド=フォン(La Chaux-de-Fonds)でのセッション録音盤である。 紹介盤は1994年リリースのデジタル・リマスターCD全集(フィリップス国内盤)で録音当時グリュミオー52歳の絶頂期の演奏でストラディヴァリウスの美しい響きも冴えわたる。 なかでも有名な「第4番ト短調K.516」はこの作品が持つ「もの悲しさ」を見事に引き出している(写真2 CDジャケット-3CD BOX PHILIPS-PHCP-3881-3 /写真3 CD演奏・録音データ)。