ケルテス&ウィーン・フィルのドヴォルザーク交響曲”新世界から”

今日は久しぶりにハンガリーの名匠イシュトヴァン・ケルテス(István Kertész/1929~1973、写真1)の名盤のひとつウィーン・フィルとのドヴォルザーク「交響曲第9番”新世界から”」のLPに針をおろした。 この録音はかつて英デッカのウィーンでのセッション録音会場のメッカであるソフィエンザール(Sofiensäle)で1961年3月に行われている。 当時ケルテスは31歳、英デッカ録音デビュー盤でもあった。 写真のLPジャケットはキング・レコードの1964年再リリース盤である (写真2  ケルテス&ウィーン・フィル“新世界から“LPジャケット 国内盤キングSLC-1337 /写真3  LPレーベル面)。 当時のデッカ録音は柔らかい豊かな響きが魅力的でこの録音も「ウィーン・フィル」の優美な響きがダイレクトに伝わってくる。 またこのLPには解説と合わせて全曲フル・スコアが添付されている。 ジャケットの作品表記に「交響曲第9番(第5番)」と記載があるところにも時代を感じさせる。 尚、ケルテスはその後、ロンドン交響楽団と1960年代中期に「ドヴォルザーク交響曲全集録音」を同じく英デッカに遺している。

写真1    イシュトヴァン・ケルテス(LP掲載写真)

写真2    ケルテス&ウィーン・フィル「ドヴォルザーク交響曲「新世界から」LPジャケット(国内盤キング-SLC1337 1964年リリース盤)

写真3    LPレーベル面