テイチク「UNION RECORDS」レーベル懐かしの1枚

〜ジョルジュ・ジョルジェスクのベートーヴェン〜

1960年代テイチクのユニオン・レコード(UNION RECORDS)レーベルからリリースされた懐かしの1枚である。 ルーマニアの名匠ジョルジュ・ジョルジェスク(George Georgescu/1887~1964)がブカレストのジョルジュ・エネスク・フィル (ORCESTRA SINFONICA A FILAMONICII DE STAT “GEORGE ENRSCU”)を振ったベート―ヴェン交響曲第1番・第8番をカップリングした国内盤初出LPである。 この当時東欧アーティストによる国内盤は大変珍しかった。 音源はルーマニア国営レコードのエレクト(ERECT)録音である。 ジョルジェスクは1961年~62年にかけこの楽団とベートーヴェン交響曲全集録音を完了しかも全てオリジナル・ステレオ録音によるものだった (漫遊記565参照)。 紹介LPはその全集録音からのモノラル盤だがその音質は極めて良好、このほか「第3番”エロイカ”」もリリースされたようだ。 しかしその後はLPでの日本国内盤発売はなかった(写真1 LPジャケット、国内盤テイチクUNION RECORDS-UPI 1/写真2 LPレーベル面)。

写真1    ジョルジュ・ジョルジェスク&ルーマニア・フィル「ベートーヴェン交響曲第1番・第8番」LPジャケット(国内盤テイチク-UNION Records-UCP 1)

写真2    LPレーベル面