歴史的名盤「ヨーゼフ・カイルベルト」のウェーバー歌劇「魔弾の射手」全曲、1958
ヨーゼフ・カイルベルト(Joseph Keilberth/1908~1968-写真1)は1965年翌66年のNHK交響楽団客演や最後の来日となった1968年バンベルク交響楽団との来日公演を思い起すが彼はオペラを得意として1950年代のバイロイト音楽祭への出演や晩年にかけてはバイエルン国立歌劇場の音楽監督としてオペラ指揮者として活躍した名匠である。 今回紹介したい彼が遺したウェーバー歌劇「魔弾の射手」全曲盤はこの作品の歴史的不滅の名盤として現在も定評がある録音のひとつである。 1958年、独EMIエレクトローラ初期ステレオ・セッション録音だが音質は大変すばらしい (写真2 国内盤布張りボックス2LP、東芝エンジェルAA9322-23)。 ちなみに録音は当時EMIエレクトローラのセッション会場として使用されたベルリンのグリューネヴァルト教会で行われている。 またキャストの顔ぶれもヘルマン・プライ(オットカール)、エリザベート・グリュンマー(アガーテ)、リーザ・オットー(エンヒェン)等々と往年の名歌手が並ぶ (写真3 LP演奏・キャスト一覧/写真4 LPレーベル面)。 普段は滅多に針をおろさないレコードだがたまにはじっくりと耳を傾けることも悪くない。