驚きの超廉価盤CD ”ARTE NOVA”シリーズ(1)
今回スポットをあてる「ARTE NOVA CLASSICS」レーベルは1994年ドイツのミュンヘンに誕生した驚きの超廉価盤CDだった。 しかも音源は全てデジタル録音の新録音である。 このシリーズの国内盤は当時「BMGジャパン創立10周年記念特別価格」税込み1枚880円という破格の安さも魅力であった。 ラインナップには注目のスタニスラフ・スクロヴァチェフスキの&ザールブリュッケン放送響のブルックナー交響曲第5番・第7番・第8番(写真1・2・3)をはじめヨーロッパで絶賛されたミヒャエル・ギーレン&南西ドイツ放送響によるツェムリンスキー「叙情交響曲」(写真4)、さらにその後価格が1枚あたり1000円となり2000年にリリースされた当時「京都市響」の常任を務めていたウーヴェ・ムント&京都市響の「シベリウス管弦楽曲集・スメタナ”わが祖国”全曲」等々が個人的には目を引いた(写真5)。 またこのシリーズのジャケット・デザインの多くはドイツの画家でグラフィック・デザイナーの「ヘルベルト・ムッケンシュナブル(Herbert Muckenschnabl)」が描いた粋なデザインで統一されている。
(つづく)