M.T. トーマス&サンフランシスコ響 ”シューマン交響曲全集”

シューマンの交響曲全集盤では古くは「フランツ・コンヴィチュニー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団」をはじめ全く演奏スタイルが異なる「カラヤン&ベルリン・フィル」、「バンスタイン&ウィーン・フィル」等々の名盤を中心に聴き親しんできたが最近ではマイケル・ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団による全集盤も気に入っている。
マイケル・ティルソン・トーマス(Michael Tilson Thomas 略してMTTと表記される、写真1)は1995年以来サンフランシスコ交響楽団の音楽監督を務めており近年では自主レーベル「SFS-Media」録音盤が大変注目されている。 このシューマンの交響曲全集録音もこの自主レーベルよりリリースされたもので2015年から16年にかけて本拠地サンフランシスコ、「デイヴィス・シンフォニー・ホール」におけるコンサート・ライヴ録音である。 演奏は現地メディアで大絶賛され筆者も久々に巡り合えた重厚な響きと洗練されたスタイリッシュなMTTの演奏、録音の優秀さにも惹かれてしまった。 またこの2CDセットの装丁はハード・カバーによるブックレット・スタイル80ページ余りに及ぶ英・仏・独による解説並びに資料写真も豊富に掲載されている(写真2  ハード・カバー装丁ブックレット・スタイルのCDジャケット、SFS-Media-SFS 0071 )。

写真1    マイケル ティルソン トーマス (ブックレット掲載写真から)

写真2    M.T. トーマス&サンフランシスコ響「シューマン交響曲全集」ブックレットスタイルジャケット(2CD)