ロシアの名匠キリル・コンドラシンのマーラー交響曲第3番 

ロシア出身の名匠キリル・コンドラシン(Kirill Kondrashin /1914~1981、写真1)は1960年代から70年代にかけて露メロディアに一連のマーラーの交響曲録音を行った。 オーケストラは音楽監督を務めたモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団をはじめソヴエト国立交響楽団やレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団などの名門楽団である。 紹介盤は個人的にも好きな1961年ステレオ録音、大作「第3番」である。 この演奏はモスクワ・フィルを振った録音でコントラルト:ヴァレンティナ・レフコ(Valetina Levko)と合唱:モスクワ国立女声合唱団・児童合唱団が共演している。 とても聴きごたえある名演で録音も大変良好なのだがちょっと気になったのは「第5楽章」冒頭児童合唱が(すぐに改善される)モノラル気味になるところだ。 また声楽はロシア語で歌われているところも興味深い。
CD-2の余白にはバルト海沿岸に位置する現在ラトヴィア共和国の首都リガ(Riga)で1975年にステレオ録音された「第3番」の「第4楽章」「第5楽章」が収録されこちらはドイツ語で歌われている。 管弦楽は先と同様モスクワ・フィル、独唱はメゾ・ソプラノ:イルガ・ティクヌーセ(Ilga Tiknuse)、合唱はラトヴィア国立女声合唱団・児童合唱団に代わる (写真2 CDジャケット、露メロディア MEL CD 10 00808( 2CD) /写真3・4 CD演奏・録音データ)。

写真1    キリル・コンドラシン(CDブックレットから)

写真2    キリル・コンドラシン-「マーラー交響曲第3番」CDジャケット(露メロディア-MEL CD10 00808 -2CD)

写真3    CD演奏録音データ 

写真4    CD演奏録音データ