kashitakeのひとりごと(関西のホールとオーケストラ ① )

〜 兵庫芸術文化センター管弦楽団 〜

 関西に単身赴任で住むこと6年目。 ラストスパート?で演奏会に月2回くらい通っています。 関西のホールとオケを何回かに分けてご紹介します。

 1月14日に「兵庫芸術文化センター」にて兵庫芸術文化センター管弦楽団を聴きました。

演目は 「マーラー 交響曲第9番」 指揮は音楽監督の佐渡裕 氏です。

 兵庫芸術文化センターは、兵庫県営で神戸震災の復興として建設されたそうです。 オペラも上演可能なホールで、響きは多少デッド気味ですがよい感じです。 感覚的には東京文化会館の響きに似ている気がします。

収容人数は約2,000名。 比較的容積は大きいほうかと思います。

 ここのオケが「芸術文化センター管弦楽団」です。 プロの卵(音大を出てオケに入る前)たちが、3年程度在籍し、様々な指揮者と演奏会を行っています。 コンマスや主要なトップは在京のトップ奏者が入っています。 プロ奏者育成の教育オケ、という位置付けのようです。 佐渡裕 氏が創立以来音楽監督です(彼は芦屋の出身と思います)。

 特筆すべきは料金とお客の入り。料金はA席¥4,000~¥1,000円。兵庫県営、だからでしょうか。 定期は月3日連続公演で、ほぼいつも満席です。 私の行った回も売り切れで、1時間キャンセル待ちをしました。 阪急沿線は、宝塚歌劇もあり劇場文化が根ついているのかもしれません。

 佐渡裕 氏は初めて聞いたのですが、演奏は熱いところは熱く、しかし全体には端正な指揮でした。 バーンスタインの弟子を自認しているということで、派手目の熱演型かなあ、と(そういうタイプが若干苦手の私は)敬遠していたのですが、そのような演奏ではありませんでした。 聴いてみるものですね。 4楽章は特にゆっくりとしたテンポでよく歌い、感動的でした。

 在京のトップ級オケのレベルではもちろんありませんが、良い意味で若き熱量・ひたむきさも感じられる、よいオケと思います。

このような取り組みをしている兵庫県もなかなか芸術に理解のある自治体だなあ、と思います。