ズービン・メータ、読響客演と幻のロス・フィル来日公演

ズービン・メータ、読響客演と幻のロス・フィル来日公演

私が学生時代に惚れ込んでしまった指揮者のひとりズービン・メータが「ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団」を率いて初来日公演を行ったのは1969年9月のことだった(写真1 初来日公演プログラム表紙)。私は早速Aプロ9月9日、会場の東京文化会館に足を運ぶ(写真2 プログラム公演日程と演奏曲目)。当時まだ33歳の若手新進指揮者メータの鋭い指揮ぶりに圧倒された(写真3 プログラムに入れてもらったメータのサイン)。この来日公演では延べ17公演をこなし9月29日は「読売日本交響楽団」の第59回定期公演にも初客演している(写真4 1988年発行「読響25周年演奏記録」から)。この初来日公演から3年後の1972年11月にはロス・フィルとの2度目の公演が実現、私も再び東京文化会館で聴くことになる(写真5 当時の公演チラシ/写真6 1972年来日公演プログラム表紙)。この時は一番低料金の5階天井桟敷席を入手するためチケット発売日にオープン前の「プレイガイド」に朝早くから並んだことを覚えている(写真7 公演チケット)。この公演では11月18日の「Bプロ」を聴いたがメインのブラームスよりプロコフィエフの舞踊音楽「ロメオとジュリエット」の演奏が強烈な印象を受けた。3回目の来日公演1977年11月の予定だったが事情により急遽公演が中止となり「幻の公演」となった(写真8 幻の1977年来日公演チラシ)。因みに私は11月21日の公演、メインの「ブルックナー交響曲第7番」に期待していたのが・・・。 しかしメータは単身で来日、12月3日「読響第137回定期公演」」の指揮台には姿を見せた。プログラムはメータが得意とする作品が3曲並ぶ。とりわけ私はシェーンベルク「浄められた夜」に注目した。この公演は翌年(1978年3月)に「FM東京」の「TDKオリジナルコンサート」でオン・エアされている(写真9 第137回読響定期公演プログラム表紙/写真10 演奏曲目とメータのサイン)。

写真1 メータ&ロスフィル 1969年来日公演プログラム表紙

写真2 1969年9月 メータ&ロスフィル、公演日程とプログラム

写真3 1969年来日公演 プログラムに入れてもらったメータのサイン

写真4 メータ指揮「読響演奏記録冊子」から

写真5 1972年 メータ&ロスフィル来日公演のチラシ

写真6 1972年 メータ&ロスフィル 来日公演プログラム表紙

写真7 1972年11月 メータ&ロスフィル来日公演のチケット

写真8 「幻の1977年 メータ&ロスフィル来日公演」チラシ

写真9 メータ指揮 第137回読売日響定期プログラム表紙 1977年

写真10 1977年 第137回読響定期演奏曲目と入れてもらったメータのサイン