「パリ管弦楽団」開幕コンサートを聴く

「パリ管弦楽団」開幕コンサートを聴く- 2010年9月パリにて-

2010年9月6日、私は当時「成田―パリ間」に就航されたばかりのエール・フランス最新鋭超大型エアバス(A-380)でパリに向かった。パリまでの約12時間のフライトは幸い気流も安定し快適だった(写真1 パリ・シャルルドゴール空港に到着したA-380/筆者撮影)。今回の旅の目的は9月15日の「パリ管弦楽団」2010/11シーズン開幕コンサートを聴くことと「フランス・レールパス」を利用して自由気ままに鉄道旅行を楽しむことにあった。ここでは「鉄道の旅」の話はさておいて前者の「パリ管弦楽団」コンサートにスポットをあて話を進めていきたい。
この「シーズン開幕コンサート」は前音楽監督クリストフ・エッシェンバッハの後を引き継ぎ新音楽監督に就任したパーヴォ・ヤルヴィのお披露目コンサートであることにも興味があった。会場は「サル・プレイエル(Salle Pleyel)」(写真2 筆者撮影)パーヴォ・ヤルヴィは現在、「NHK交響楽団」の首席指揮者も務めておりお馴染みの指揮者だが彼のセンスあふれる自在な指揮ぶりに世界のファンも多い。今回の開幕お披露目コンサートの演奏曲目も彼らしいプログラム構成になっていた(写真3 コンサート・プログラム表紙/写真4 演奏曲目)。プログラム前半はフランスのポール・デュカ(ス)(Paul Dukas)の舞踊音楽「ラ・ペリ(La Péri)」、休憩をはさみ後半はシベリウス「クレルボ (Kullervo)」が演奏された。どちらの作品も日本ではなかなかコンサートで接する機会も少なく貴重なものとなった。シベリウスの「クレルボ」は通称「クレルボ交響曲」と呼ばれているが作曲者のシベリウスは譜面に「交響曲」とは記入しておらず「独唱者、合唱、管弦楽のための交響詩」というタイトルを付けていたようである。作品は全5楽章から構成され第3楽章と第5楽章にフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に基づく声楽が入り演奏時間も約80分を要する大作である。ヤルヴィはこの作品を「ロイヤル・ストックホルム・フィル」首席客演指揮者時代(1995-97)に同楽団とレコーディングしていた(写真5 CDジャケット/写真6 2002年1月N響客演時に入れてもらったサイン)。今回のコンサートでは独唱者にフィンランドの名ソプラノ、ソイレ・イソコスキと名バリトン、ユハ・ウーシタロが客演、合唱はCD録音と同様に母国エストニアから「エストニア国立男声合唱団」を招いていた。期待どおり大変な熱演であったことも付け加えておきたい(写真7 コンサート・チケット)。

写真1 シャルルドゴール空港に到着したエール・フランスのエアバス-A380

写真2 パリ管弦楽団コンサート会場のサル・プレイエル

写真3 パリ管弦楽団 2010-2011ーズン開幕コンサート・プログラム表紙

写真4 パリ管弦楽団 開幕コンサート演奏曲目

写真5 パーヴォ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・スットクホルム・フィル/クレルボ交響曲のCD

写真6 2002年1月N響客演時に入れてもらったパーヴォ・ヤルヴィのサイン

写真7 パリ管弦楽団 2010-11シーズン 開幕コンサートのチケット