ハインツ・ワルベルク&フィルハーモニア管によるビゼー「アルルの女&カルメン」組曲

NHK交響楽団にもたびたび客演、日本のファンも多かったドイツの名指揮者ハインツ・ワルベルク(Heinz Wallberg/1923~2004)による若き日のフィルハーモニア管弦楽団との録音、ビゼーの名曲「アルルの女」・「カルメン」組曲を取り上げてみたい。 1960年前後のステレオ録音だが音質も優秀、実力派ワルベルクの深みのある感動的な演奏である。 彼のレコード録音はそれほど多くないのが惜しまれるがこの録音は国内盤でも1970年頃に東芝セラフィム廉価盤シリーズでもリリースされていた記憶がある。 紹介盤は英「EMI-HMV Concert Classics」シリーズとして1962年にリリースされた1枚である (写真1 LPジャケット、HMV SXLP 20044/写真2 LPレーベル面)。  ジャケットには現在ではアルルの「ローマ遺跡-ロマネスク様式建築群」の世界遺産に登録された「サン=トロフィーム教会(La Cathédrale Saint –Trophime d’Arles)」の回廊写真が使用されている。  写真3、4は筆者が2003年8月にこの地に立ち寄った際に撮影した教会正面と回廊である。

写真1    ハインツ・ワルベルク&フィルハーモニア管/ビゼー「アルルの女・カルメン」組曲LPジャケット(英EMI-HMV Concert Classics SXLP 20044)

写真2    LPレーベル面

写真3    サン=トロフィーム教会(アルル-2003年8月筆者撮影)

写真4   サン=トロフィーム教会回廊(世界遺産-2003年8月筆者撮影)