サー・ジョン・バルビローリのラスト・レコーディング、R. シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」 

サー・ジョン・バルビローリ(Sir John Barbirolli/1899~1970)生涯最後のレコード録音はロンドン交響楽団とのリヒャルト・シュトラウス交響詩「英雄の生涯」作品40だった。1969年9月、ロンドンのアビーロード第1スタジオにおけるセッションである。 リヒャルト・シュトラウスは彼のレパートリーとしては珍しくほかには「ばらの騎士」のワルツぐらしか思い出せない。 もちろんこの「英雄の生涯」は唯一の録音である。 紹介LPはバルビローリ没後、1970年12月に当時の東芝エンジェルからリリースされた国内初出盤でその後は2000年以降にCD化されるまで長らく国内盤はカタログから消えていたので忘れ去られた1枚だった。 演奏時間もおよそ50分、バルビローリがじっくりとしたテンポで振る堂々とした演奏は実に味わい深い。 当時のロンドン響のコンサート・マスター:ジョン・ジョージアディス(John Georgiadis)のヴァイオリン・ソロも実に美し。(写真1 LPジャケット、東芝エンジェルAA 8723/写真2 LPレーベル面)。

写真1    LPジャケット(東芝エンジェル-AA 8723)1970年国内盤初出盤

 

写真2    LPレーベル面