特別企画 ”焼きかつおスピーカーで聴く大ピアニスト〜クアウディオ・アラウの芸術〜
日 時:2023年11月11日(土) 午後2時〜午後4時30分
場 所:龍ケ崎市市民活動センター2階パソコン室
講 師:新 忠篤 氏(オーディオ研究家、元フィリップスレコード・オランダ本社副社長)
当日配布したプログラムはこちら
クラシック音楽を趣味にする「NPO法人 龍ヶ崎ゲヴァントハウス」の集いが11日(土)開催された。 今回はオーディオ研究家にして元フィリップスレコード・オランダ本社副社長の新 忠篤先生をお迎えした。
講演テーマは「”焼かつおスピーカー”で聴く大ピアニスト~クラウディオ・アラウの芸術~」
”焼かつおスピーカー”とは、新先生がキャットフード”焼きかつお”の本来なら廃品となる円筒容器を利用して造ったスピーカーシステムである。 円筒形の”焼かつお”容器の上部にMark Audio CHP90MICA、 13cm口径スピーカー・ユニットを上向きに取り付けたもの。 スピーカーを取り付けた円筒箱の下に貫通させた円筒箱を6個追加し計7段重ねとして低音の充実を図ったという。 つまり、スピーカーボックスは原価ゼロの廃品利用スピーカーシステムである。 円筒であることが重要だそうだ。 スピーカー・ユニットは和紙に雲母を練り込んだコーン紙使用で1個1万円、使用アンプはこの大きさで100Wx2 を絞出し5千円で1円のお釣りが来るという。 使用したCDプレーヤーは本邦未発売のフィリップス製のポータブル型。
このステレオ・システムが南米チリ生まれのピアノの巨匠、クラウディオ・アラウの名演を見事に再現。 会場を埋めつくした会員とゲストを唸らせた。
コンサートの後、牛久沼湖畔にある和風レストラン「山水閣」で新先生を囲んで懇親会。秋の夕暮れは早い。 牛久沼に沈む夕日のほとぼりの中で乾杯。 懇親会の席上、新会員の方々、福島、大阪から参加された会員の挨拶が続いた。
帰り、JR龍ケ崎市駅で新先生とお別れしたが、先生の手荷物は10キロほどあった。 先生のご自宅までは2時間かかる。 遠路お出でいただいた先生にはただただ、感謝である。(hatakeshun)