第1回 「蘇る ”往年の名演奏”」
日 時:2016年12月10日(土) 午後2時~午後4時30分
場 所:竜ヶ崎ショッピングセンター・リブラ 2階 「旧映画館」
講 師:新 忠篤氏(オーデ ィオ研究家、元フィリップスレコード・オランダ本社副社長)
今や年末恒例となった特別企画、音楽・オーディオ界の第一人者、 新 忠篤氏による講演会とコンサートを開催しました。 今回はSP及びLPレコードのDSD復刻による 「蘇る往年の名演奏」と題して行われました。
当日はSP(Standerd Playing、78回転)とLP(Long Playing、33 1/3回転)レコードを 氏の可変型イコラーザーアンプでDSD録音したものをDSDレコーダーで再生されました。 その音は奥行きを感じさせるもので当時の蓄音機では到底再生できるものではなく 正に「往年の名演奏が蘇る」感動的なものでした。 SPや初期LPにこれだけの感動的な演奏と音が入っていたとは驚きです。 参加された方々も「モノラル再生なのにとても音場豊かに感じることができた」 「メンゲルベルクの運命4楽章が合唱的に聴こえ驚いた」 「SPなのに音にとても艶があり生々しいのに驚いた」 「コルトーのペダリングの素晴らしさを感じることができた」 「カザルスは荒々しく男性的な音を出す奏者だと思っていたら フルニエの様にとても柔らかく深い音を出すことに驚いた」 「66歳のゲルハルトが歌う女の愛と生涯に感動した」など、 多くの感想をいただき盛況に年末特別企画「蘇る往年の名演奏」は終了しました。(fumi)
プログラム
ベートーヴェン:チェロ・ソノタ第1番ヘ長調作品5-1 第1楽章
パブロ・カザルス(vc) /ミエチスラフ・ホルショフスキー(p) (1939年録音、SP)
ショパン:即興曲第1番変イ長調作品29
ミエチスラフ・ホルショフスキー(p)(1953年録音、LP)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
巌本真理(vn)/鷲見五郎(p)(1958年頃録音、LP)
シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」第1曲、第4曲、第5曲
エレナ・ゲルハルト(msop)/ジェラルド・ムーア(p)(1948年録音、SP)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番ヘ長調作品96「アメリカ」 第4楽章
ブダペスト弦楽四重奏団(1926年録音、SP)
ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調作品40 第4楽章
オーブリー・ブレイン(Hrn)/アドルフ・ブッシュ(vn)/ ルドルフ・ゼルキン(p) (1933年録音、SP)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調作品111 第1楽章
イーヴ・ナット(p)(1954年録音、LP)
バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番ホ長調 第4楽章
ユーディ・メニューイン(vn)/ワンダ・ランドフスカ(hapshi)(1944年録音、SP)
シューマン:歌曲集「詩人の恋」第1曲、第2曲、第10曲、第11曲
シャルル・パンゼラ(Bar)/アルフレッド・コルトー(p)(1935年録音、SP)
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタト短調 第1楽章
ジネット・ヌヴー(vn)/ジャン・ヌヴー(p)(1948年録音、LP)
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」 第1楽章、第4楽章
ウィレム・メンゲルベルグ指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1937年録音、SP)